日本語のオノマトペの特徴は、情報を効率よく伝えるために有効だというだけではない。一般に、オノマトペは、言語的な核の外側に存在すると思われているが、日本語のオノマトペの場合、日本語の構造と切っても切れない関係にある。1986年に本書の著者が英語の博士論文(Hamano 1986)で日本語のオノマトペの音韻的な特徴を体系的に扱って以来、様々な研究者が日本語のオノマトペの音韻的、統語的な特徴などを明らかにしてきている。それは、おどろくべき整合性に満ちている。本書の目的は、そのようなオノマトペの構造的な美しさと歴史的なバイタリティを一般に理解してもらうことである。(まえがきより).
日本語とオノマトペ:音象徴と構造
July 17, 2014